のど自慢予選大会

深夜2時に遅めの夕食をとりながらNHKをつけるとのど自慢の予選会の様子
が放送されていました。番組の内容は1番から100番までの番号のついた
人にひとり数秒与えられて歌う様子を淡々と流しているだけなんだけど、
のど自慢にでている人たちは同じ一般人でもどこか違うような人たちが多く
たまに歌っている姿が知的障害者にみえる人も居て、そんな人たちがまじった
集団が続々100人も続くのだから画面から目が離せず、いい時間を過ごせました。
10代から老人までのたくさんの変人を見ましたが、特に印象に残っているのは
初老から老人かけての年齢の人たちです。船長の格好をしてパイプをくわえて
手品用のしょぼい造花を袖から出しながら歌っていたお爺さんや腹話術の人形
を抱いて全然できてなくて聞き取れない腹話術用の声で何かを話し、歌うとき
になると人形をスタッフに託し、スタッフの人は椅子をお爺さんの隣に置いて
人形を座らせようとするんだけどうまく座らなくて背筋をのばしすぎて
背中がへこんだ格好になって椅子に座っている人形のとなりで歌うお爺さん。
どの老人も表情を変えず、熱中してへたくそな歌を歌っていて素敵でした。
老人の天然のパワーはやさしい放射能です。