チュッチュ

ikkiikk2005-05-22


この間実家に帰っていちばん良かったことはチュッチュという
猫に逢えたことでした。チュッチュは20年近く生きている婆さん猫で
はじめてちゃんと飼った猫です。
チュッチュはより目で古風でムギワラというあまり見かけない種類の
毛色で、そしてとにかく耐える女で幼稚園の頃のわたしの無茶なチュッチュ
への遊びや扱いにも全く怒らず付き合ってくれていたし小学校の頃の
わたしの阿呆な行為からジャンガリアンハムスターを数匹体の上に
乗せられたり目の前をハムスターが散歩しまくっても全く何も
しなかったり(わたしはそれを見てともだちだと単に嬉しそうでした)
インコを一日の半分以上家の中で放し飼いしていたときも何もかわる
ところはなくてインコに体にとまられまくったりしていたし、
中学の時ハムスターがケージから脱走して1日経っても見つからず
泣きまくった日の夜中にチュッチュは脱走ハムスターをくわえて
部屋にきて鳴いて起こしてくれました。
そのハムスターは仮死状態になっていたので獣医に連れて行き説明
すると獣医は驚いて、チュッチュが歯が刺さらないよう優しくくわえて
きたということを教えてくれました。ハムスターは目が巨大の阿呆が
とりえの生き物なのでいきなり猫がやってきてくわえられたのがショック
で仮死状態になったみたいでした。そのままショック死する可能性も
あると言われたハムスターは家に帰って巣箱でしゃっくりみたいなのを
しながら2日ほど引きこもると普通に復活し寿命で死にました。
今思うとほんとチュッチュへの扱いはひどかったんですが、チュッチュは
わたしのことを子どものように思ってくれていて、髪をグルーミング
してくれたりお風呂に入っていると助けにきてくれたりどこまでも
ついてきてくれたりメジロを殺してプレゼントしてくれたりしました。
チュッチュがおばあさんになってきた頃に家にやってきたのが雌の
子猫のちびくんとみんで、優しいのに猫付き合いが苦手なチュッチュとも
(特に女同士の付き合いが苦手)最初はうまくやっていたのですが
しばらくしてからちびくんとチュッチュが喧嘩をしてしまって、それ以来
チュッチュはあまり家に帰ってこなくなり、帰ってきてもちびくんが
いない間だけ家で過ごすようになり、だんだんそれもなくなってしまい
ご飯だけ食べにくるようになってしまいました。
そんな状態が何年もずーっと続いてチュッチュもその間に3軒の家から
ご飯と寝床をもらいつつうちにくる生活をしていたのですが実家が
立て替えをすると、チュッチュなりに完璧に違うと思ったのか家の庭で
寝てたり玄関から人を呼んだりすることは全く無くなってしまって
全く家に寄り付かなくなってしまってチュッチュに逢うにはチュッチュの
3軒の家のひとつである隣の隣の家に行って待たないと逢えなくなって
しまいました。
実家をでてひとり暮らしをはじめてから母親と話す機会があるときは
いつもチュッチュのことを聞いていたんですが、この間の実家に帰る
前に少し母親と電話で話した際に母親が、ジンガ(実家のボーダーコリーの名)
の散歩の時に土手のカラスノエンドウがいっぱい咲いているところの中に
チュッチュが居たので何回も呼んだけど来なかった、散歩が終わってから
つれて帰ろうと帰り迎えに行ったけど居なくてそれから1週間以上経つけど
誰もチュッチュを見かけてないと聞かされ、ああもうチュッチュは死んだん
ではないかなあけど死骸がないからそう思いたくないなあとそんなことを
ずっと思ったりしていたら姉に赤ちゃんが産まれて見に帰ることになり
赤ちゃんを見てだらだら過ごしているとチュッチュがきたという電話が
隣の隣の人の家からかかってきて、飛び出して行くと超おばあさん顔に
なったムギワラのチュッチュが居てご飯を食べていました。
老動物痩せしていたり老動物毛していたり歯が全部抜けてなくなってました。
歯がないので食事に時間がかかるけどがつがつ食べてて思ったより元気そうでした。
グルーミングと耳掃除を時間をかけてたっぷりしました。
家につれて帰ろうかと思ったけどチュッチュはしばらくするとどこかに行って
しまって、わたしも追わずに戻りました。

チュッチュが元気でありますように
チュッチュに逢えますように。